主夫と翻訳

翻訳をしていると、日本語にするのが悩ましい言葉にたくさん出会います。検索すると、その言葉の訳語に悩んだ先人たちの声がたくさん見つかり、孤独な翻訳作業が少し楽しくなります。そして、自分もそんな言葉を残したくなりました。

"career year"はスポーツ選手の「最高に活躍したシーズン」

よく見る表現というわけではないのですが、

たまたまスポーツ選手についての話で

He was enjoying a career year.

という一文があって、この"career year"の意味がなかなかわかりませんでした。

 

"career" も"year"もよく使われる簡単な単語だけに、何を指すのかいろんなことが想像できてかえって意味をとるのが難しいのです。

辞書にもまったく出ていない表現でした。

 

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googleで”career year”を検索すると40万件ほどヒットするので普通に使う表現のようです。

どうもテニスや野球、アメフトなどプロ・スポーツ選手に使うケースが多く

その選手が今までのキャリアで最高に活躍したシーズンのことを指すようです。

 

日本語に訳せば

「最高のシーズン」

「選手人生で最高の年」

でしょうか。

 

さまざまな記事を読む限り、そんな使われ方をしていました。

 

having 200 hits in one season is widely considered a career year 

Ichiro was in the midst of a career year

John's career year came at the age of 28